警察官の家庭内暴力 犯人は「現職警察官のDV事件」が相次いで発覚

 

現職警察官だって妻に対して「家庭内暴力=DV=」を行ったら 逮捕や接近禁止等の当たり前の法的措置が施されて当然だ。しかし 警察本部によって その対応はまちまち。「厳正にやったな」と思っていいのか「身内に甘いな」といつもながらの呆れた対応なのか。読者はどう評価されるのでしょうか?

 

では 警察正常化協議会に寄せられた二つの事件について(関係者の保護重視)の観点から新聞や週刊誌で公表された事実を引用して紹介します。

 

<その 1 ~三重県警の事件~>

2020年7月30日発売の「週刊文春」129頁に「ワイド探究」という記事が載っている。

 三重県警現職警部補のDV記事 週刊文春7月30日号

小見出しに

子供をどこにやったんだ。殺すぞ、死ね!

2019年大晦日午後六時半、三重県津市の住宅街に男の怒声が響き渡った。

とあり 大見出しは囲み文字で

口癖は「もみ消せる」 刑事のDV&署内不倫を放置した三重県警 

バックには三重県警津警察署らしき写真が映っている。

 

本文は

三十代後半のA子さんが振り返る。「私がリビングでテレビを見ていたら、寝室に閉じこもっていた夫が出てきて、いきなり怒鳴り始めたんです」

A子さんが「実家に預けている」と答えると、男は利き手の左手で胸ぐらを掴んで壁に押しつけて、両手で首を締め上げた。

「体が宙に浮き、息もできないほど。逃げようとしたら、ニットのワンピースの襟元を引っ張られて破れてしまいました」(A子さん)

 

何とか逃れたA子さんはトイレに駆け込み、110番通報した   

実はこの男、通報先の三重県警に勤務するB警部補だった。四人兄弟の次男のBは、高校卒業後に専門学校を経て三重県警に就職。

「初任地は津署で、いったん他の所へ異動しましたが、また津に戻った。現在は殺人や強盗、放火などの事件を扱う刑事一課に所属しています。寡黙なタイ            プで、職場の飲み会にもほとんど参加しません」(県警関係者)

 

そんなBとA子さんの出会いはお見合いだった。

「彼は二歳下で、第一印象は大人しい人。私もいい歳なので身を固めようと思った」(A子さん)

2009年に結婚。だが、幸せとは程遠かった。「夫は、女は酒飲むな、同窓会へ行くななど束縛が激しいんです。なのに自分はパチンコ三昧だった」(同前)新婚一年目、結婚式や旅行が無かったことやパチンコ通いへの不満を言うと、夫は逆上して腹を蹴った。「以降、日常的に暴力を振るうようになり、子どもが生まれた二か月後、家から閉め出されたことも。でも、どんな父親でも必要だと思っていたんです」(同前)

そんな夫の口癖は「もみ消せる」。ことあるごとに話していたという。

「夫が刑事だから、警察に相談したところで意味がないと諦めていました」というA子さんが身の危険を感じるほど追い詰められて通報したのが、冒頭の昨年大晦日のことだった。

「津署の生活安全課の男性一名、女性二名がパトカーで駆けつけました。ところが、後から現れたジーパン姿の刑事に夫が「帰って」と言うと、聴取していないのに全員が帰り、夫もどこかへ消えたのです」(同前)

帰り際、女性署員は「また来ますんで、待っていてくださいね」と言い残した。だが、連絡がない。警察の対応にしびれを切らしたA子さんは六月末に県警本部を訪れて相談し、七月七日に被害届が受理された。

DV問題に詳しい弁護士の上谷さくら氏が語る。
「DV事案の場合、警察は通報を受けたら本来はすぐに加害者と被害者から個々に事情を聴き、隔離などの対応をします。何もせず放置しておけば暴力がエスカレートし、さらなる事件に繋がる可能性もあるからです。三重県警の対応は不適切と言わざるを得ません」

実は県警が放置していたのはDV事件だけではない。

「夫は直属の後輩で二十代半ばの女性C巡査と少なくとも一年以上前から不倫しているんです」(A子さん)

津署関係者も続ける。

「署内で有名だが、幹部は見て見ぬ振り。本人は『いつも(もう一人の同僚含めて)三人でおる、不倫はしとらん』とうそぶいています」

二人のLINEのやりとりを見ると、今年五月には、BからC巡査へ<もっとギュッてしたかったのに、●●(Cの名)がエッチなことしてきたから>

<●●(Cの名)が食べたいです! 激しく食べたい>   

 

一方、C巡査からBへは<また一緒に寝てくださいね>

さらにの誕生日にC巡査は<今一緒にいられるのが信じられません>と直筆の手紙を送っていたのだ。

 

本人たちはどう答えるか。Bの携帯に電話すると、「何もお答えすることができませんので、切らせてもらいますわ」と切り、その後電話に出ることはなかった。C巡査の携帯にも連絡をしたが応答はなかった。

津署は「現時点での回答は控えさせていただく」と繰り返すのみ。三重県警本部広聴広報課は「回答できない」と答えた。

妻は県警を訪れた六月末以降、Bの行方を知らないという。

 

という詳細な記事になっている。添付の写真を参考あれ。

なお、当会へ届いている情報ではB警部補も妻のA子さんも実名で届いています。(「B警部補」について仮にAU、「A子さん」については「子」は付かないお名前のようです。)

 

暴言や暴力の実態は 週刊誌には載せられないもっと酷い「殺す、死ね、キチガイ、出てけ、俺の面子がお前のせいで崩れた」、「腹を蹴る。首を絞める」等もあるようです。

なぜ三重県警は被害女性(妻)の人命を保護しないのか、不思議でならない。

「被害女性(妻)の人命を保護する」という警察の行動としては 「加害夫、暴力夫を逮捕すること」だろうが それをしない。

警察署勤務とはいえ「刑事一課の警部補」となると「警察の闇」。「かつて大問題化した「裏金不正経理」を少なからず知っている。

これまで隠しに隠し、嘘に嘘を重ねて死守してきた 公金に係る「警察の闇」で返り血を浴びたくないのが日本の警察だ。

 

私のブログ(警察正常化協議会のブログ)や(大河原宗平のブログ)に何度も書いてきた「群馬県警の現職警部補強盗犯人 宮腰大を逮捕しない訳」と構造がよく似ている・・

 

さて次に

<その 2 ~群馬県警の事件~>                             

ごく最近の話題として2020年8月3日と翌4日に報道された群馬県の地元紙「上毛新聞」に載った記事を紹介してみましょう。
群馬県警巡査部長 DVで逮捕される

「2020年(令和2年)8月3日(月)社会面」 

妻に暴力疑い警官逮捕

西毛地区の警察署に勤務する警察官の男が、妻に暴力をふるったなどとして県警に逮捕されていたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。県警は逮捕を公表していない。捜査関係者による、逮捕されたのは警察署の刑事課に所属する巡査部長。

逮捕容疑は、妻に対して暴力を対し暴力をふるった疑い。妻からドメスティックバイオレンス(DV)の相談を受け、医師の診断書などから容疑を固めたとみられる。

所属先の警察署は「事実かどうかも含めてコメントできない」としている。

 

と何だか舌足らずの記事だ。紙面締め切り時間ギリギリに押し込んだ記事だとしたら多少は理解ができる。だから欲4日にも見出しだけ少し変えて同文を載せたのだろう。

 

「2020年(令和2年)8月4日(火)上毛新聞 社会面」

DV疑いの警官逮捕 逮捕容疑は傷害

西毛地区の警察署に勤務する巡査部長の男が妻に暴力を振るったなどとして県警に逮捕された事件で、男の逮捕容疑は傷害容疑だったことが3日、捜査関係者への取材で分かった。同容疑で既に前橋地検に送検されていることも判明。

県警などは、妻のけがの程度や常習的な暴行の有無についても調べている。捜査関係者によると、男は7月下旬、前橋署に逮捕された。送検され、現在も勾留が続いている。男の逮捕容疑は、妻に対し暴行を加え、けがをさせた疑い。

県警は妻からドメスティックバイオレンス(DV)の相談を受け、医師の診断書などから容疑を固めたとみられる。

 

とほぼ同じ記事だ。

 

群馬県警は「現職巡査部長を逮捕」。

三重県警は「現職警部補を逮捕しない」。

 

この「逮捕した」「逮捕しない」に一体何の差があるのだろうか。

平らに考えれば「暴力の程度」「けがの程度」の差だろう。

と思うのが普通。ところが警察歴32年を有する私・大河原宗平の見方は違う。何度も書いている「返り血」の怖さだろう。

 

警部補は「裏金作りにも協力させられている」

下位の巡査部長にはその危険性が少ないからではないだろうか???


<追伸>
群馬県警の逮捕事件については その後 群馬県警藤岡警察署の所属警察官であることが判明しました。 


お仕舞い

警察正常化協議会 代表 (兼ねて 交通取締りの改革をめざす鹿児島県民の会 顧問) 大河原宗平 記